top of page
執筆者の写真イヨダタツヤ

映画「チョコレートな人々」


映画「チョコレートな人々」を観てきました。

前回のブログに引き続き映画のコラム。今回もドキュメンタリー映画です。


愛知は豊橋に本店を構える「久遠チョコレート」の創業以前から現在までのお話。


この店が他と大きく違う点は従業員に障がいを持つ方々が大勢働いているということです。


それを地域の最低賃金を越える給料で働いてもらおうという目標を掲げる。これを前代未聞と言ったら悲しすぎる社会の現状ですが、ではそのためにはどうするか?実現を目指し葛藤するというのがこの作品の大まかなあらすじです。


観賞後「すべての企業が同様の取り組みをしたらいいのになぁ…」と思っていたところにパンフレットにあるプチ鹿島さんのコメントでハッとした。(以下引用)


「(代表の)夏目さんみたいな人が増えればいいのにと思いました。

でもそれは間違いだと気づきました。

人まかせだからです。私も「チョコレートな人々」になろう!プチ鹿島(時事芸人)」」



もうひとつ私が感じた良い所は、代表の夏目さん自身も見られたくないであろうネガティヴな面(怒りをあらわにしたり、逃げたり情けない姿など)を隠さず映像に残したことが奏功したと思う。


と、このブログを書いたタイミングでたまたま「ユートピアズ/うめざわしゅん」という漫画作品を読んだ。

映画とは直接関係はありませんがその中で目からウロコな内容を最後にご紹介。(ざっくりな引用です)


「社会には健常者と障がい者の2つがあるわけではない。多種多様な人々がいるだけ。ただ社会のシステムがマジョリティに合わせてつくられているので、そこに合わない人が出てくる。つまり変えなければならないのは社会のシステムの方なんです。」

bottom of page