今回は旅の食について。
旅慣れぬ最初の数日は外食(中食含む)でスタートするも、物価の安くない地域において
滞在期間も長くなると当然自炊生活を始めなければならない。
私もニュージーランド、オーストラリアに滞在した時は自炊していた。
宿には共同キッチンもあるし。(写真はアイルランドのゲストハウス)
移動や共同冷蔵庫等の制約の中で賄うのはなかなか大変だが、それも片手鍋で米の炊き方が解ると日本食が恋しくなることもなくなった。
お米もスーパーで簡単に入手可能だ。
毎日のことだから献立もだいたい決まってきた。
朝は食パン、バナナ、コーヒー。バナナの甘みでパンを食む。
(コーヒーはインスタントの粉をジップロック的な袋に入れ持ち歩いていた)
昼はだいたいパスタをゆでる。
夜は米を炊き、フライパンで肉と野菜を炒める。
(牛ステーキ、ラムチョップ、ソーセージが1パックになってるのが安くてよく買った。)
魚は意外と高くてほとんど買った覚えが無い。
たまにフィッシュ&チップスを買って良しとした。
スーパーではスプレー缶式のオリーブオイルが売っており、これが移動時にこぼれたり
染みたりする心配がなく大変重宝した。 調理前にフライパンにシュッとひと吹き。
ある時キッチンでいつものように自炊していると、同室のルーマニア人のおじさんが
「それ何?」と訊く。
「ソイソース(しょうゆ)だよ」
「知らないな」
「試してみる?」
「ウヘェー!」と顔をクシャクシャにして首を横に振った。
このおじさん、週末になるといつもワインをコーラで割って飲んでいた。
それだってほとんどしょうゆのような色である。
「ルーマニアではポピュラーなんだぞ」と赤ら顔で言った。
今回は旅の食、自炊編でしたが「どこどこの〇〇が美味い!」という話はまたの機会に。