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執筆者の写真イヨダタツヤ

クライストチャーチ

今回から作品にまつわる話を少しずつやってみようかと思います。


第一回は「クライストチャーチ」です。



ニュージーランドの南島の最大都市クライストチャーチのシンボルであった大聖堂の尖塔を描いたものです。

(たしか$4くらいで塔の上まで登ることが出来た)


今から約10年前、2011年2月22日にクライストチャーチで大きな地震(カンタベリー地震)がありました。

その時にこの大聖堂の大部分が崩壊してしまいましたので現在はこの尖塔を見ることが出来ません。


それからひと月も経たない内に東日本大震災が起きました。

どちらも私にとって忘れられない出来事です。


それから更に10年遡った2001年3月、私はクライストチャーチの空港に

英語も解らず独りぽつんといました。それが私にとって初めての海外でした。


最初の宿のオーナーから「英語をマスターするには自分の趣味などの

好きなことを通して現地の人と交流するのがよい」との助言を受け、

早速翌日から大聖堂前の広場でスケッチを開始!

2、3日通って下絵を完成させました。

英語の方はさっぱりでしたが…声を掛けてくれた人もチラホラいました。


時系列が色々前後してしまいますが、カンタベリー地震の10ヶ月後に

クライストチャーチを再訪しました。

地震の影響で街の中心からかなり広範囲に渡りフェンスが張られ

大聖堂前広場を訪れることは叶いませんでした。


楽しいばかりだったクライストチャーチの思い出に、

地震の爪痕を目の当たりにしたことが

私の中でこの街の印象をより強くしました。


そんなこんなでこの作品には思い入れがありますね。

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