2023年9月16日(土)~9月24日(日)に愛知県常滑市の「6丁目の鹿寫眞館」で行われたイベント「背景-haikei-」に参加しました。
土の作家、荒井邦彦さんの泥だんご工芸作品をメインに、ドライフラワーフローリストの堀祐次郎さんが花を添え、私は切り絵三点を。
会場のオーナー夫妻とは以前から本店の「ケディバシュカン」や「なやばし夜イチ」でのバグパイプ演奏機会等の交流はありましたが、まさか切り絵で声を掛けられるとは思ってもみませんでした。
そして私と荒井さん、堀さんはどちらも初対面です。
8月に顔合わせを兼ねた打ち合わせを現地で行いましたが、大まかな打ち合わせにとどまり、まったく違う三者三様の作品がひとつの空間をどう創造していくのか?があまり浮かばず不安を残したまま散会。
その後、オーナーには自分の設営に関する希望だけはメールで伝えたままイベント前日の設営日となりました。
画を持って現場に行くとすでに設営が始まっていました。打ち合わせで訪れた時の現場のイメージが一変!様変わりして進んでいく設営にワクワクが止まりません(笑)
会場は「白熊ビルヂング」という建物内で1階が「BARBARA COFFEE ROASTERS」(カフェ)、そこを通って2階へ上がると「6丁目の鹿寫眞館」(写真スタジオ)となっています。
普段は写真スタジオ予約の方以外は2階には入れないようになっていますが、今展期間中は解放され2階で飲食も可能です。
これまで「2階ってどんな感じなんだろ?」って思っていた方も多いと思われ、大変貴重な機会となりました。
今回私はほとんど在廊しませんでしたが、設営時のキャプションを少し手直しをするために18日(月祝)に会場を訪れました。
この日は登竜亭獅鉄さんの落語会二日目で、この日限りの飲食ゲストさん(SUNNY DAY CIRCUSさんのホットドッグ、moccaさんのワッフル、SIBERIAさんのシロクマパン)も出店してくれていましたので、落語から飲食参加店のすべてを堪能出来ました!
おともはもちろんBARBARA COFFEE ROASTERSのコーヒーです。
落語が始まると、ちょうど客席からは獅鉄さんの後方壁に私の画二点(「宿無しポッサム」と「市場はおやすみ」)が見えるという不思議な時空間でした。
そして私の今展の為の新作描き下ろし「傘売りあらわる」はイーゼルに見立てた椅子に設置。
本店の「ケディバシュカン」がトルコ語ということで、トルコの画にしました。そしてほぼ初めて雨の表現に挑戦し、傘をさす人々を描きました。
そしたら設営当日、堀さんが傘の骨組みを使った装飾展示をしており驚きました…まったく打ち合わせはしておりません!
こうなると荒井さんのキャンドルスタンドを配置したツリー型のスタンドさえも傘っぽく見えてきました(笑)
それぞれを近くに配置すると図らずもコラボっぽい展示空間が完成しました!
お見事!
個展では作り得ない、こういった事もとても新鮮で楽しかったです。
そして最終日。イベント終了間際、撤収のため会場に戻ると、私の画をとても気に入ってくれているお客様とお話することが出来ました。終わり良ければすべて良しかな。
そして作家陣とお店のスタッフさん交えての打ち上げに突入!
私はお酒は入っていませんが、皆さん気さくで、楽しい時間はアッという間。
会場の空間も夢のように消え、そしてこの楽しい面々とも解散することがとても名残惜しく、やや感傷的になったほどです(笑)
帰り道「あの中で自分が最後尾を走ってるんだぞ…」と肝に命じた夜でした。
イベントにご来場されたすべてのお客様ならびに関係者の皆様に感謝致します。