COOKIE TIME
- イヨダタツヤ
- 2月22日
- 読了時間: 2分

今回のブログを投稿した日、今日2月22日はニュージーランドのカンタベリー地震の日です。2011年ですから東日本大震災のたった半月前です。 この件についてはブログやフリーペーパーで何度も触れているので詳しくは書きませんが。 この時期になるとSNSでこの件に併せてよく切り絵を投稿しているんですが、クライストチャーチをテーマにした作品が2001年に作った「クライストチャーチ大聖堂」の1点しかありませんでした。 そんなわけで今回は模写ながら新たに描き下ろしました。「COOKIE TIME」です。クライストチャーチ発祥のニュージーランドを代表するクッキーブランドです。 キャラクターの下の文字は本来「COOKIE TIME」ですが切り絵の下絵を描く際に、頭文字が同じ「C」で始まる「Christchurch」へ変え、地震のあった日付を入れました。 ちなみに手にしている時計の時刻も地震発生の12:51にしました。 私が初めて訪れた海外の都市がクライストチャーチです。 安宿から街の中心部まで毎日歩いて出掛けていくのですが、その通り道にある雑貨屋さんというか小さな商店に大きくCOOKIE TIMEの看板が描かれていました。
このキャラクター(クッキーマンチャーというらしい)がいかにも「海外」を感じさせ、街への行き帰りに見るのが好きでした。 その街の中心に前述のクライストチャーチ大聖堂があり、当時その前の広場へスケッチに出掛けていました。その様子を遠巻きに見てたり、たまに声を掛けてくる人もいました。 その中のひとりに日本人女性の方がおり、話をしてみると東京で絵画教室を開いているという。 完成間近だった私のスケッチを見て「これだけ描けたらいいわね」と褒めてくれました。 私はちょうど今、東村アキコ氏の漫画「かくかくしかじか」を読んでいます。 絵画教室を開くということは彼女は当然美術系大学の出身であろう。 独学の私の画なんぞ褒められたもんじゃないことは明白であったはずだ。 にもかかわらず。 当時の私は名刺代わりの自作ポストカード(友人が自宅のプリンターで刷ってくれた)を持ち歩いており、その中の1枚を彼女に渡した。 なぜそんなことまで覚えているかというと、1年後に帰国した際に彼女から葉書が届いており、そこには「息子が頂いたポストカードを大変気に入って部屋に飾っています」と書かれていた。それに対して私は返信したか?覚えていないが多分しなかったんだろうと思う。