前回のバックパッカー前夜の続きです。
沖縄本島北端の市バスの終点「奥」から歩き始め、ひたすら国道58号線を
南へ南へと歩いていく。
58号線は海を見ながら歩ける時間が長く飽きない。
夕方4時頃、国道沿いにある小さな公園にオジィ、オバァがゲートボールをやりに来る。
ゲームが終り誰も居なくなったころ、その一画に記念すべき初めてのテントを張った。
夜の散歩に出掛けるとどこも洗濯物が干しっ放しだったのが発見でもあり、
人が居ることの安心感もあった。
翌日も小さな公園でゲートボールするオジィ、オバァ達に出くわした。
少し言葉を交わした(方言がかなり強く聞き取り困難ではあったが…)ついでに公園にテントを張らせてもらう許可をもらうも「こんな所で寝たらハブが出るからウチに来な」と老夫婦の家に泊めてもらうことになった。
その後も若きトラックドライバーに声をかけられ、彼おススメの真栄田岬(この漢字を教えてくれる時に真栄田岬の「真」は「真人間の真だ!」という説明がいまだに忘れられない)まで乗っけてくれたり、途上で合った「那覇に来たら連絡しな」というおじさんに本当に連絡し(苦笑)泊めてもらった上に翌日も車で一緒に観光までしてくれた。
そういうコミュニケーションや親切がすごく新鮮でバックパッカー的な旅にハマっていくのだが、今思えば旅のビギナーにとってとても幸運なことだったと思う。