先日、米同時多発テロからちょうど20年というニュースを聞いた。
その時、私はオーストラリアのパースに居てあの衝撃の映像をTVで観た。
それを伝えるのが英語だったこともあり、詳細が解らず余計に不穏な印象を受けた。
最近ブログに書いてるのはそんな20年も前のオーストラリアを長距離バスで
周っている時の失敗の話であります。
12月のある日、乗り継ぎのため南オーストラリア州のとある町(アデレードではない)
に深夜2時に着いた。
そんな時間に宿にチェックインしてスタッフを起こすのも悪いし、バス乗り場近くの
ベンチで夜が明けるまで待つことにした。
大きいバックパックを枕にして、小さいデイパックは少し離れてはいるが
目の届く場所のフェンスにワイヤーロックをかけ、それから寝袋をベンチの上で広げた。
こちらの12月は夏なので野宿でも寒くはない。
あっという間に寝入ってしまい、目を覚ますとすっかり夜は明けていた。
あぁよく寝た。
身体を伸ばして見渡すと目が届く所にあるはずの小さいデイパックが見当たらない…
こんな小さな町でまさか!と思ったが初めての野宿で初めての盗難にあってしまった!
後の保険対応のため、とりあえずトボトボと警察に被害届を出しに行った帰り道、
なんと盗まれた私の小さいデイパックが落ちているではないか!
路上で不様にその中身をさらけ出している。
こんなに簡単に見つかるなんて、、、この町小さ過ぎるだろ。
中身を確認するとカメラと「Tim Tam」(オセアニアで人気のチョコ菓子)
がなくなっている…。
旅の途中で作りためた切り絵の原画ファイルは残されており喜んだのも束の間、
すぐに複雑な想いがよぎる。「オマエの絵なんてチョコ菓子ほどの価値もないわい」
と言わんばかりではないか、トホホ。
それ以上にショックだったのはカメラに収められたここ3、4ヶ月分の
写真をすべて失ったことだった。
みんな元気かな。
(写真は実際に盗難にあったデイパック。エコバックのようなポケッタブル仕様。
大きさ比較は文庫本。)